[コメント] 頑張れ!グムスン(2005/韓国)
もちろん走る、泣く、顰めっ面で暴れる、そして笑うペ・ドゥナさんに万歳三唱するのが第一義の映画だけど、繁華街の魔窟にほんのりともる善意が、嫌味なくうれしいものがある。で、赤ちゃんはやっぱり宝物なのだ。宝物でなければならないと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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赤ちゃんを預かってくれる屋台のおっさんおばさん、靴の脱げたペ・ドゥナにどろどろの靴を履かせてあげるホームレス、躊躇なくレジをオムツ台に貸してくれる深夜コンビニのお姉さん、高倉健もどきの謎の男。泥まみれで走る一生懸命な人と赤ちゃんには微笑みかける世界であって欲しいし、ファンタジーでなく意外とそういうもんだと思う。そして、赤ちゃんは守るべきものではあるが、善意を呼んで人を守ってくれているのだ。しょうもないところもあるが、嫌いになる理由はない映画だ。特に好きなのは上述のスニーカーのシーン、そして、はぐれた赤ちゃんを預かっていたホームレスが赤ちゃんを差し出すシーンだ。無言で。この無言がいい。
ペ・ドゥナさんは髪振り乱して汚いスニーカー、エプロンでなぜここまで可愛いのか、果てしなく謎。全盛期のユマ・サーマンを指して「男はみんなユマ・サーマンが好きなんですよ」と言ったのは稲垣吾郎だったが、「男はみんなペ・ドゥナが好きよね」と言ったのはうちの義理の母である。どうでもいい話だが。
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