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[コメント] サマリア(2004/韓国)

聖女という主題をキム・ギドクは執拗に描き続けている。今回はセックスを通じて心を与える、という現代の信仰とそれを理解しようともがき苦しむ娘と父親の葛藤。何かを信じることが現代でも必要であるかのように、、。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







繰り返される同テーマだが、今回は少女ということでまた違った意味合いを持ってきた。まったく清らかな少女であるからこそ、父親のような男でさえ聖性から喜びを与えられる。だがそれは、一般的には穢れた性でもあるのだ。

戸惑い悩み同一化しようとする娘と、暴力にまで高まってしまう父親の精神性。

人間は罪深いからこそ人間であるのだ、と言わんばかりのラストだが、高い、かなり高いところにある映画ではある。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Keita[*] 水那岐[*]

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