[コメント] 王手(1991/日)
将棋の真剣師はもう絶滅したんだろう。本作の価値は彼等を記録したこと。91年にはまだ町中にいたのだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「将棋道場の隅にずっと座っていて、へこへこしながら兄ちゃん一局やらへんかと寄ってきて、何も格好ええことなんかあらへんで」という噂だけ聞いたことがある。プロアマ戦で小池重明が八段負かした後、詐欺で捕まってしまった。
本作、面白いのは普通の将棋指していない処で、奨励会の野球がいい。金子信雄の中国象棋とか若山富三郎との大将棋とかもいい味がある。指に唾つけて駒運ぶ若山が素敵。私は将棋はアマ三段だが、将棋知らない人は目隠し将棋の符号とか聞いても何も判らないだろうに、この映画面白いのだろうかと、しなくてもいい心配をさせられた。タクシー遠出のUターンとか、空き地での喧嘩とか、あんまり撮れていない。中華料理屋での中国武術はカンフー映画風。
通天閣地下の囲碁将棋センターは無くなって久しいが、本作の頃はまだあったのか、それともセットだろうか。お客は囲碁ばかり打っていた記憶がある。今や新世界の将棋道場は「王将」も閉店、「三桂クラブ」だけになった由。
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