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[コメント] ディボース・ショウ(2003/米)

キャサリン・ゼタ・ジョーンズをどう撮るかみたいな企画。コーエン兄弟の領域じゃ無いし、多分自身達で監督しないほうが良いものが出来たが・・・・
t3b

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ゼタ・ジョーンズをキャストした時点で良くも悪くも彼女に目が行くのである。衣装を見てもクルーニーと違い無駄な程変化させてるし。この映画では昔のハリウッド調の衣装ということだけれど、そんな気品を目指したものでなく無駄に衣装を豪華にしてカメラ等でゼタ・ジョーンズをより強調させたほうが変で面白かったはず。

この映画はコーエン兄弟はそもそも他人に監督させようという腹づもりで脚本を書いたそうで、監督するつもりの作品とは違って念頭とする俳優をイメージしなかったそうである。だからここまで薄味になったということで。

それならそれでこの映画を商業映画全開で撮る監督に任せたほうがという話から冒頭のような指摘をしたのだけれど、これはこれでコーエン兄弟が撮ってなかったら撮ったものを見たくなったろうし、良いのではなかろうかと思った。

ただ、ゼタ・ジョーンズにもクルーニーにも二人を眺める視点にも共感出来ないという脚本を自ら書いてそのまま撮ったので見てるこちらはフラストレーションが溜まった。最後にもうやっつけでハッピーエンドを付け足したことが解ったあたりで、この話の処理がヤケクソなところだけは共感したんだけど、そんなのエンターテイメントじゃない(苦笑)

この脚本を仕上げるなら二人を眺める視点に共感を持てるようにするべきだと思うけどコーエン兄弟自身がそんなものを撮るつもりが無かったという話でした。

(評価:★3)

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