力作だし、クオリティも高いし、作り手や出演者の姿勢には誠実なものを感じたし、その点に怒りはないのですが。

この作品を観た女性がみんなそうだとは思わないし、あくまでも私個人が感じた事なのですが。

あまりにも次から次へと女性が陵辱された（ている）姿を画面に晒されて、それが現実にも起きた事件で、しかも結果的に犯人は捕まっていない、と言う話は、さすがに途中で辛くなりました。ひいては、「いったいこれは、何のための作品なのだろう･･･」と言う所まで思いが到ってしまい。

だったら最初からこの作品を観てしまった事自体が、私自身のまちがいなのですが･･･。単純に「失敗」しました。

雨の中、傘を差して、暗い夜道を歩いている時の恐怖と嫌悪感は、本当にリアルに描かれていると思いました。監督は男の人なのに、よくわかるなあ･･･。

モノのように虫を這いずらせるなど、全ての「被害者」を演じた女優のみなさんには、本当に頭が下がります。お疲れ様でした。