鬼畜物として捉えたとしたら「有名企業の社長夫人で世界的タンゴダンサー」という肩書きの女を陵辱するっていうシチュエーションは弱いと思う（というか古い？）。あるいは、杉本彩が超有名人であるという描写が弱い。野村くんも有名企業の社長という半端もんだし。

思うに、この映画の杉本彩の使い方としては、一番効くのは「本物」としての杉本彩役だったのではないか？芸能人としての杉本彩の実生活と芸能生活の両面を捉えて、そこに忍び寄るじじいの影みたいな。で、芸能人・杉本彩が犯されるっていった方が緊迫感が増す。…ていうか、杉本彩じゃアレか。実生活がこの映画のままでもおかしくないからな（極論）。ギャップが弱いっていうか、逆にいえば、こんな役を「やります」と言ってもおかしくない芸能人ったらこの人ぐらいだったのかも。あとはインリン？いやいや、小倉優子？むむ、ゆうこりんならぜひ！

あと、このエンディングには不満が残る。最後の最後に蛇が忘れられない体になってるとか壊れた杉本彩があってこそだと思う。でなきゃ、じじいに激しく乗った意味がない。どうせなら淫乱爆発して遠藤さんや野村くん達を全部イカセ殺すぐらいの鬼女に変身してしまうべきだったのではないか。鉄砲はないだろ。安易だよな。

そして男どもを嵌め殺す杉本彩の前に、唯一、生き残った縄師・有末剛。ラストに彼の前で土下座して「ご主人様…お願いします」と杉本彩が両手を差し出すの。すると有末氏がピーヒョロロロロと縦笛を吹くと背中から蛇が！みたいなのでどーだ！！！！

…んー、やっぱこの企画は小倉優子で行こう。