だいたい少々は事前知識を仕入れていたスー・リオンのあまりのアバズレぶりに呆然。こんなズベ公（笑）に真面目なオヤジがいれあげてしまったら、もう人生棒に振ったも同然。当然そういう娘だから、教養ひけらかしたちょっとオモシロイ小父さんに騙されてしまい、いいように利用されて捨てられても屁とも思わない。

カワイソウなはオヤジでござい。…いや、ここまでくるとむしろ笑える。オヤジに感情移入して涙するのはよほど純情なお方。ここまで純情男をいいようにからかってくれるピーター・セラーズに拍手を送りたくなる。恋のためにオバサンひとり殺せない小心者に、異常性愛なんてつとまるワケはないのだね。合掌。