[コメント] いろはにほへと(1960/日)
投資組合理事長(佐田啓二)以下、胡散臭い男たちが集う事務所にはビル建設の騒音が響く。病身の老母と未婚の妹、総勢6人が同居する刑事(伊藤雄之助)の木造平屋。戦後復興の成長と沈滞を象徴する「場」を往還する欲望と正義と権力のピカレスクの妙。
いまさらながら橋本忍の時代認識の的確さ、生活実感の把握力、キャラクター造形の巧みさと、そのエンターテインメントへの昇華力にうならされる。
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