[コメント] ジョゼと虎と魚たち(2003/日)
言葉にするのがもどかしい。全体を貫くのは真摯さ?適当な言葉が出てこない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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※以下、ネタばれあるようなないような
20代の性についてかるーく描いているのが新鮮。ものすごく身近で等身大な話。普通の恋愛映画では描かれない部分がこの映画では省くことなくリアルに描かれている。これはありそうでなかなか無いと思う。映画全体を通して、台詞で明白に説明するというよりも映像(そこにあるモノ・そこに映し出される行為)が、観ている者の感覚や感情を刺激する。だから観た直後、なかなか言葉に出来なかったんだと気づく。ラストの二人の「それから」はとても現実的だし、説明されずに映し出される映像もしかり。電動車椅子を飛ばす買い物帰りの後姿のジョゼなんてとくに。ツネオもジョゼも別別に生活は進んでいる。おそらくツネオもジョゼもまた違う人と恋をするんだろうと思ってしまった。
ジョゼが台所で支度する様子やアルミのヤカンでお茶を入れているシーンは印象的だし、音がよかったなあ(「台所の音」ってやつです)。あのダシ巻きをあのお茶を、わたしも食べたい飲みたい。
余談:どうも彼女が作ったダシ巻きに心奪われて、思わず朝食にダシ巻きを作ってしまいました。久しぶりに作ったので単なるオムレツになってしまいましたが・・・。
余談2:久久に「ばーちゃん」の像をみたように思います。ばーちゃんはやさしくて恐いものです。わたしのばーちゃんもジョゼのばーちゃんと同じように、とてもやさしくてとても恐かったです。
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