[コメント] ウンベルト・D(1952/伊)
脚本家ザヴァッティーニ50歳、初老にさしかかりこの作品が生まれた。誰が50前に老後の事を真剣に考えよう。今日本2018年、来年消費税は10%に上がり、更に年金は減少する。本作の評価は年々高まることだろう。(?)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公は公務員勤続30年、自分は・・・という誇りがある。いや皆でもが同じだろう。金が底をついたからと言って、誰が物乞いなぞしたくあるものか。
だから覚えておいて欲しい`誇りをもって生きるには、金が要るんだ’という事を。
そしてもう一つ。本作で金の解決は示されないけれど、人それぞれだからあえて解決を示さなかったのだろうと思う。主人公はフライクと一緒の生活が、一番の幸せなのだ。まだまだ倖せは続く。そう考えると、今後どんな境遇に在ろうとも、彼は幸せだ。それを暗示するラスト。作者は主人公にそれを分かってほしかったラスト。駆けて行く子供たちとは別の喜び、倖せがある。やはり、良いラストシーンだと思う。
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