[コメント] 座頭市血笑旅(1964/日)
冒頭からラストまで、幾度となく現われる盲人の群れ。これが座頭市の、カタギ者とは相容れぬ宿命を暗示しているようにも見える。
市はスリだった女を救いながら、彼女との関係を深めることを頑なに拒む。そんな彼が思っていたのは、「あっしの近くにいると不幸になりますよ」という拒絶の意だったのだろう。それでも拾った子には自分の愛情を隠しえない市。最後には寺に預けることとなった赤子を思い、市は心中泣いていたのだろう。この断絶の哀しみが心に痛い。
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