[コメント] 座頭市血笑旅(1964/日)
高慢で計算高いお香が母性に目ざめ家族に憧れていくさまを高千穂ひづるが好演。所帯を持つなど叶わぬことを知っている兇状持ち渡世人だからこそ、誰よりも家族に憧れる気持ちの強さを知りつつ揺れ動く市(勝新太郎)。流れ者たちの悲哀に溢れた秀作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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和尚(加藤嘉)の説得に納得せざるを得ず赤子を育てること断念し、良い御上さんをもらって羨ましいと祝福してくれた旅の按摩仲間たちから、そっと身を隠す市の諦観。赤子とお香との三人旅は、やくざ者が見たうたかたの夢。
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