[コメント] ネメシス/S.T.X(2002/米)
この時代に作られても、やっぱり『スター・トレック』は変わりません。きっとこれからも変わらないだろうという安心感を与えてくれた作品でした。物語もファンなら納得の良質です。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これは面白かった。SF的な重要な物語がちゃんと入っていて、エンターテイメントとして充分楽しめるのみならず、『スタートレック』が好きな人間ならでわの楽しみ方もきちんと入っていて、実に良質な作品に仕上がっている。新シリーズもこれが最後の旅と言うことなので、設定的に重要なキャラクターの死もしっかり描かれている。ベタと言えばベタだけど、これまでテレビで慣れ親しんできたデータが死んでしまうとは。ちょっとジーンと来てしまったよ。しかもラストでピカードが語りかける“データではない”データ。これには参った。
他にも緊張感の取り方や、CGの上手い使い方もあるのだが、でも実はこの作品で一番嬉しかったこと、あるいはほっとしたことは別なところにある。
このシリーズの特徴として、エンタープライズ号はよく揺れるんだよね。宇宙での話でこれはおかしいんだけど、それが『スタートレック』の魅力になってるのは紛れもない事実。設定よりも緊張感の方を重要視した結果だ。オリジナルシリーズだと金額やら何やらの演出の都合上で行われていたことだが、それを敢えてこの時代にやったところが嬉しい。コックピットに大穴が開けられるとか、無茶苦茶なことを平気でやってくれるからこそ、他の何ものにも真似できない『スタートレック』という作品となるのだ。
『ジェネレーションズ』の最終話として、ファンは刮目して観るべし。
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