[コメント] マリヤのお雪(1935/日) - 投票数順 (1/1) -
溝口の本格的な発声映画一作目。前作『折鶴お千』の研ぎ澄まされた映画性に比べると、少しだけ純度は落ちる、それはプロットに頼った映画になっているとも思えるということだが、しかしそれでも素晴らしい。矢張り奥行きと切り返しにこだわって見る。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
愁いと喜びを同時に表す微妙な笑顔。媚を含んだ気怠い物腰。虚無と紙一重の意地。煙管を吹かす姿の格好良さ。決まっている台詞回し。日本の女優にしか見せられない美しさがここに。 (淑) | [投票] | |
売春宿の闇と強烈な対照を成すあの桜!そして山田五十鈴!淫靡にして高貴。 (ヤマカン) | [投票] | |
「人のためになるということは、良いことなのですよ。」「進軍ラッパがあと10分早ければ、私たちの人生は違ったものになっていただろう。」そしてグノーの「アベ・マリア」。 (熱田海之) | [投票] | |
金持ちどもが表現する冷酷なリアリズムと主人公の心意気の対比が冴える。とは言っても、まだ後年の溝口らしい画面を期待してはいけないようだ。[アテネ・フランセ文化センター] (Yasu) | [投票] |