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マリヤのお雪 (1935/日)

Oyuki the Madonna

監督	溝口健二
脚本	高島達之助
原作	川口松太郎
撮影	三木稔
美術	西七郎
音楽	高木孝一
出演	山田五十鈴 / 原駒子 / 夏川大二郎 / 中野英治 / 歌川絹枝 / 梅村蓉子 / 大泉慶治 / 芝田新 / 根岸東一郎

あらすじ

明治10年、西南戦争で官軍に敗れた西郷隆盛の軍が立てこもった熊本・人吉の町。酌婦のお雪（山田五十鈴）とおきん（原駒子）は、戦火を逃れて町の人々とともに脱出するが、馬車に西郷方の者が乗り合わせていたため捕らえられる。自分たちだけが助かりたいばかりに、官軍の隊長・朝倉（夏川大二郎）に娘を差し出そうとする町の名士に憤慨したお雪は、身代わりに自分から朝倉のもとに乗り込むのだが…。[80分／モノクロ／スタンダード] [more] (Yasu)

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★5	売春宿の闇と強烈な対照を成すあの桜！そして山田五十鈴！淫靡にして高貴。 (ヤマカン)	[投票]
★4	溝口の本格的な発声映画一作目。前作『折鶴お千』の研ぎ澄まされた映画性に比べると、少しだけ純度は落ちる、それはプロットに頼った映画になっているとも思えるということだが、しかしそれでも素晴らしい。矢張り奥行きと切り返しにこだわって見る。 [review] (ゑぎ)	[投票]
★4	愁いと喜びを同時に表す微妙な笑顔。媚を含んだ気怠い物腰。虚無と紙一重の意地。煙管を吹かす姿の格好良さ。決まっている台詞回し。日本の女優にしか見せられない美しさがここに。 (淑)	[投票]
★3	「人のためになるということは、良いことなのですよ。」「進軍ラッパがあと10分早ければ、私たちの人生は違ったものになっていただろう。」そしてグノーの「アベ・マリア｣。 (熱田海之)	[投票]
★3	金持ちどもが表現する冷酷なリアリズムと主人公の心意気の対比が冴える。とは言っても、まだ後年の溝口らしい画面を期待してはいけないようだ。[アテネ・フランセ文化センター] (Yasu)	[投票]

5点	1人	*
4点	3人	***
3点	5人	*****
2点	0人
1点	0人
計	9人	平均 ★3.6(* = 1)

[この映画が好きな人]

■　溝口健二　スケッチブック　■ (いくけん)

[投票(7)]

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