[コメント] ルック・オブ・サイレンス(2014/デンマーク=インドネシア=ノルウェー=フィンランド=英) - 投票数順 (1/1) -
ドキュメンタリ映画でさえ作為の産物でしかありえないことを半笑いで誤魔化そうとした『アクト・オブ・キリング』よりも真摯だ。身じろぎしないカメラのフレーミング意識(複数の被写体、見る主体と見られる対象を同一フレームに収めるか否か)が「スター」映画だった前作以上の顔面力を引き出している。 (3819695) | [投票] | |
人殺しが英雄の地位に座らせしめた前作のギャングスターどもはともかく、今回は「ちょっと人殺しもしちゃったけどアタシの自慢のお父さん」といった存在の指弾である。教育と洗脳ゆえに、彼らは恥じることなく酸鼻を極めた虐殺を説明し、正当性の存在と自主性のなさを語る。眼鏡屋が黙り込むのは隣人の無恥と、話の噛み合わない無邪気さゆえだ。 [review] (水那岐) | [投票] |