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[あらすじ] 女殺油地獄(1992/日)

江戸時代。大阪天満の油問屋、豊島屋の女房お吉(樋口可南子)は、古い付き合いの同業者河内屋で話し込んでいた。主人徳兵衛(井川比佐志)、「ではお世話になります。何分ご内密に」。出された金子(きんす)を胸に納めると、お吉は店に帰って来た。店には河内屋の総領息子、与兵衛(堤真一)が居た。徳兵衛は元番頭で主人亡き後、妻おさわ(佐々木すみ江)と一緒になり、与兵衛の父親になったのだ。その生い立ちのせいか、与兵衛は成長するにつれ、極道者になった。女遊びが過ぎ金が無くなると、昔乳母であったお吉の所へいつも転がり込むのだ。「今後は真面目にやります」と神妙に頭を下げるが、お吉は―ホンマかいな―と思っていた。
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しばらくして、ある日お吉は出合茶屋に乗り込んだ。というのは、与兵衛がまたぞろ女を連れ込んだのだ。それも、ことも有ろうに、女は油座の元締め小倉屋の一人娘小菊(藤谷美和子)だったのだ。小倉屋の主人市兵衛(長門裕之)に事前に話を通し、今回だけはなかった事にするという承諾を取った上での乗り込みだった。

下手をすると河内屋の看板を取り上げられるかもしれないのだと、こんこんと諭した。が、これが大きな事件の発端になっていく。113分。

近松門左衛門の人形浄瑠璃、所謂‘世話物’の1つ、同名作の映画化。五社英雄の遺作。キネマ旬報18位。

(評価:★3)

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