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[あらすじ] 銭形平次捕物控 八人の花嫁(1958/日)

立派な誂え駕籠が中心の嫁入り行列が、相手の家に入る。嫁はお糸という。到着した駕籠の戸を開くと、お糸は死んでいた!通りがかった岡っ引きのお品(山本富士子)が現場へ駆けつける。と、駕籠の前に扇子が落ちている。開くと「いろはにほへと」と書かれていて、いの字に赤い印が付いていた。場面変わって、琴の発表会。演奏中の一人、お六(中村玉緒)がウッとうなって、琴の上に突っ伏した。口から血が!居合わせた三輪の万七親分(沢村国太郎)が取り調べる。お六の控え部屋に行くと「いろはにほへと」と書かれた習字の紙があり、ろの字に赤い点が―「こりゃ、口紅の赤だ。紅に混ぜた毒でやられたのか? 」。(まだまだ続きます)
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万七が皆に聞くと、お六の口紅を塗ったのは友達のお半(はん、料理屋網徳の娘)で、紅を売ったのは回り小間物屋[まわりこまものや]のお錦(きん:八千草薫)だった。そして、しばらくしてそのお半が川辺で殺されているのを発見される。

八五郎(榎本健一)が「親分、てぇへんだ!」と神田明神下の平次(長谷川一夫)の家に飛び込んで来て、話が始まる。八五郎「この殺された3人は、五万坪の埋め立て地に寺社奉行のお声掛かりで、今、建立中の八大龍王神社の八乙女[やおとめ:八人の乙女]でさぁ。」

どういう事かというと、社が完成したら八龍王の八人の花嫁に扮し、練供養[ねりくよう]をする事になっている小町娘8人の内の3人だったのだ。

次に狙われたのは、あのお錦だった。お品の目の前で、矢に射られたのだ。幸い矢は足に刺さり、命に別状はなかった。平次は違和感を覚えた、「八乙女は親が物持ちの娘が相場だ。行商のお錦が狙われたのはおかしい。」

一方、残された矢、弓から捜査線上に浮かんできたのは、曲芸師の胡蝶大夫(楠トシエ)だった。更に5万坪の埋立地は住民の強制立ち退き問題が過去に有ったと明らかになるにつれ、事件のあらましがおぼろげに見えてくる。

が、先に申し上げたように寺社奉行のお声掛かりでもあり、ついには平次は十手を取り上げられる。更に敵方に捕まるという窮地に追い込まれるのだ。平次の運命や如何に? 長谷川平次第13弾、85分。

(評価:★4)

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