(秘)色情めす市場(1974/日) | ★5 「うち、なんやさからいたいねん!」娼婦のトメは世話になった女将さん(絵沢萌子)の止めるのも聞かずフリーの街娼として独立する。トメは娼婦としてライバルでもある母親(花柳幻舟)と知的障害をもつ弟サネオ(夢村四郎)の三人で大阪、釜ヶ崎のドヤ街に暮らす。そんなトメに街の顔役で“真珠”が自慢の男(高橋明)が自分の女になって働くよう強要するがトメは激しく拒否する。次に男が目を付けたのは、どこからともなくこの街に落ちてきたOL崩れの女(宮下順子)と学生(萩原朔美)のいわく有りげなカップル。トメはまだ見ぬ父への思いを手配写真の男に重ねつつ、どん底の街を彷徨い続けるのだった。日活ロマンポルノ。(83分/パートカラー/シネマスコープ) (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
ベルベット・ゴールドマイン(1998/英=米) | ★5 伝説のエメラルドのブローチ。ソレを持つモノは男でありながら、男を愛し、芸術に変革と新風を起こす宿命を背負う事になっているのだ。最初に手にしたのはオスカー・ワイルド。宇宙人がそのブローチと共に捨てて(置いて?)いった赤ん坊は成長し、男ながらに男を愛し、文学界に革命を起こす。そして、月日は流れて1970年代。そのブローチは美しき男たちの間を渡り歩き、ロックの世界へ流れ着く。折しも時代はフリー・セックスの時代に突入。街は自由な性を謳歌する若者で溢れていた。エイズを知らぬ世代は無邪気に愛し合い、傷つけ合って暮らしていた。そんなロックの世界にあこがれる一ロックファンの青年の、自立と同性愛への目覚め、ひりつくようなロックへの憧れや幻滅などを通して、監督自身の「ゲイ資質」も炸裂。男が男を愛し、「抱かれたい」と思う経緯がなんとなく理解できる、純粋な「ファン映画」と言えるのではナイカ?(違うか?)
[more] (ボイス母) | [投票(9)] |
100発100中(1965/日) | ★3 ボンジュ〜ル!ボクはアンドリュー星野(宝田明)っていう日系3世のフランス人さ。アンディって呼んでくれよ! ボクは初めて訪れる日本をすごく楽しみにしてたのに、途中立寄った香港で何だか面倒なことに巻き込まれちゃってさ。そのせいか、日本に着くなりユミ(浜美枝)っていう美人に何故かいきなり拉致されちゃって、気が付いたらヤクザの組同士の対立に巻き込まれてたんだ。助けに来てくれた刑事さん(有島一郎)も何だか頼りにならないし、ああっ、フランスのママンに叱られちゃう〜! [93分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu) | [投票(4)] |