[あらすじ] 活きる(1994/香港=中国)
物語は1940年代の中国から始まる。フークイ(福貴、クー・ヨウ)は町でも有数の資産家の若旦那だったが、バクチにのめり込むあまり、ついに家屋敷が人手に渡ってしまった。妻のチアチェン(家珍、コン・リー)は子どもたちを連れて家を出て行ってしまい、フークイは得意の影絵芝居で生活していくようになる。やがて国民党軍の一員として内戦に駆り出され、共産党軍の捕虜になった時も、彼を救ったのは影絵芝居だった。ようやく故郷の町に戻ったフークイは、チアチェンと2人の子ども、娘のフォンシア(鳳霞)・息子のヨウチン(有慶)と再会するが、彼ら家族はそれからさらに困難な時代に立ち向かうことになる…。[141分/カラー/ヴィスタ]
カンヌ国際映画祭で審査員特別賞・主演男優賞(クー・ヨウ)を獲得。しかし中国当局は作品中の中国現代史の描かれ方に反発を示し、さらにチャン・イーモウ監督が各国の映画祭に本作を売り込んでいたことも手伝って、監督に公式な謝罪文を提出させた上、2年間映画製作を禁止するという制裁を科した。その後も、本作は中国本土では上映されていない。
日本では劇場公開が2002年までずれ込んだが、その理由は同じく文革の時代を描いた『青い凧』(東京国際映画祭でグランプリを獲得したが、中国では上映禁止になった)の一件のため配給側が中国当局に遠慮していたからとも、また金額の面で製作会社との交渉がまとまらなかったからとも言われている。
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