[あらすじ] 愛の渇き(1967/日)
関西、杉本邸。次男良輔の亡きあと、その妻であった悦子(浅丘ルリ子)はなおもそこに残り、義父弥吉(中村伸郎)の無聊を慰める日々を送っていた。彼女の献愛は長男謙輔(山内明)の揶揄のもとであったが、悦子は何事もなくいなしていた。そんなある日、敷地を散歩していた彼女は、若い使用人三郎(石立鉄男)の労働に勤しむ姿に目をとめる。野卑で逞しい、若さを誇示するかのようなその肉体は、悦子の忘れていた感情を叩き起こすのに充分であった。悦子は三郎に靴下を買い与え、彼がそれを履かないといって叱責するゲームを楽しむ。だがその間に女中の美代(紅千登世)が入るのを嫌い、悦子は敢えて美代のための小言を三郎にぶつけるのだった。〔98分/白黒〕
(水那岐)
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