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[あらすじ] 狼の王子(1963/日)

戦後の北九州。米兵ビガー(チコ・ローランド)に男の生きざまを説かれながら、浮浪児のタケたちは逞しく毎日を闘っていた。そんなタケの眼光に狼を見た日下組組長(石山健二郎)は彼を引き取り、後継者として育てる。だが、武二(高橋英樹)の名を得たタケの眼前で日下は加納組の男に殺され、武二は裁判所内で下手人と加納(田中明夫)を射殺、収監された。数年ののち、刑期を終えた彼は後見人の文五郎(加藤嘉)に逃亡を示唆され、東京に向かう。しかし、武二は監獄の中で衝動に突き動かされない、思慮深い男に育っていた。安保闘争の中、右翼街宣車に乗りただ立ち尽くす彼を、新聞記者の葉子(浅丘ルリ子)は腑抜けと挑発する。〔102分/白黒〕
(★3 水那岐)

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