[あらすじ] ニーベルンゲン 第二部 クリームヒルトの復讐(1924/独)
(第2部)ある日、最近勢力を伸ばしてきたアッチラ大王の使者として騎士リューティガー辺境伯が国を訪れる。要件は大王のクリームリヒトへの求婚だった。気乗りはしなかったが、ジークフリートの仇を討つため大王を利用できないかと考えた彼女は、晩餐の後こっそりとリューティガーを部屋へ招き入れる。
色々話をした後に、次いで「私を怒らせる者、侮辱する者をあなたが殺すと、あなたの剣に誓ってください」。「分かった。約束しよう」。 一方、ハーゲンはニーベルンゲン(ジークフリート)の財宝を王家の為に使いたいと考えていたので、クリームリヒトの目に触れないように、宝蔵の地下の秘密の湖へ落し入れるのだった。アッチラ大王の国へ行く日、クリームリヒトは、ジークフリートが殺された森の川辺に行き、そこの土を袋に入れ、「この土にハーゲンの血も吸わせようぞ」と誓う。
大王の国。出迎えに来たのは、大王の弟ブラオデルだった、「こんな美しい姫を見たことがない。私は生涯あなたに仕えます」。大王の兵士は裸の野蛮人ばかり。土で出来た宮殿も床には水たまりがあった。しかし、進み出た大王は黄金のガウンを脱ぎ、水たまりに敷いて彼女の道を作った。やがて子が生まれ、数年たった頃、クリームリヒトは兄たちを招待したいと大王に申し出る。いよいよ、復讐の時が来た、129分。
*[鑑賞の手引き その2]
‘ニーベルンゲン’という名称は、その財宝の所有者を指す。だから、小人族であったり、ジークフリートであったり、ブルンヒルト家をその都度そう呼ぶ。(という説が有力)。
また、この言葉(Nibelungen)自体を、(Nebel-ungen)霧の人々→霧のようにおぼろな(冥界の)人々→死んで(滅びて行く)人々、と説明する説もあるが、ニーベルンゲン家という家名も元々あり、それを使ったのだと言う説もある。両方正しいのかもしれないと思う。
[参考:ネット‘wikipedia’、書籍「ニーベルンゲンの歌 前・後編」’11年石川栄作訳ちくま書房、「中世ドイツ叙事詩研究」’48年相良守峯著郁文堂 他]
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