★2 | his(2020/日) | TVドラマの前置きを観ていなくとも理解できる平易な語り口だけに放っておけない。この話は何のために語られたのだ。日本伝統の「長いモノには巻かれろ」説で頬っかむりしておけばよいというのか。 [review] | [投票] |
★4 | 惡の華(2019/日) | 行動・言動には青臭さがあるものの、通俗映画で真摯なマゾヒズムを描いて嘲笑に堕ちず、シリアスに通す物語づくりは尊敬できる。岡田麿里脚本は過剰なセリフでアニメ臭さがまだ残るのはご愛敬。青春の痛みは表現できており、「変態」を青春の一季節で少年少女が抱く反逆心の発露として描き、冷徹に表現するチカラは現代作家のものだ。 | [投票(2)] |
★3 | 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!(2007/日) | ちょっと間延び気味。この番組の魅力は個性に満ちたイマジン連中の掛け合いにこそあるのだろうから、声優のしゃべり合戦のタイミングが悪いのは致命的だろう。小林靖子のサービス精神はけして退潮してはいないし、例えば危機に駆けつけるかつての仲間など評価に値するポイントではあるのだが。 | [投票] |
★4 | ピンカートンに会いにいく(2017/日) | 監督・脚本の坂下雄一郎の手腕は見上げたものだ。これだけ激烈な嫌悪感をかきたてられる腐った女どもの群像劇を、自分はなんとも爽やかに見終えられたのだから。そしてそれに応えたヒロイン内田慈の毒吐きまくり演技も凄絶だった。この人のアドリブも加えたしゃべりの勘の良さといったらない。裏切られる快感に身を委ねる中編。 | [投票] |