ジョエル・マックリーの映画ファンのコメント
けにろんのコメント |
この三人(1936/米) | くそガキの嘘八百が実は本質を突いていたことが繋がらない大人と子供2組の女友達の確執を連関させる。破綻した関係に心を痛めつつ永遠に幸あれのオベロンの漢前な哀愁。ガキンチョ2人のハイブロウな熱演に抗する底意地。バチコンビンタが下げる溜飲。 | [投票] | |
バーバリー・コースト(1935/米) | 来歴や背景を語らずに無理くり設定を押し通す。未開の桑港の波止場で彼女が留まる内実は文学的台詞と霧と泥濘の豊饒な環境描写で糊塗される。一方で片耳イヤリングの似合わぬロビンソンのダンディズムは過剰なブレナン節とブレンドされ芳香を放つ。 | [投票(1)] | |
サリヴァンの旅(1942/米) | 冒頭からの台詞やアクションの狂騒スピードが一段落したあとは展開の3重底ともいえる構造が予断を裏切り続ける。場当たりともとれる軽やかさで。役名すらないレイクがホーボー生活を経て変わり終盤で見せる疾走に感動。映画とはフィルムを切ることだ。 | [投票] |