★4 | 理想と現実のギャップに苦しむのは何も青春時だけじゃないが、苛酷な現実だけは容赦なく僕たちの日常に今でも横たわる。少しくすんだ色彩、等身大、等距離の思考、感覚。何よりも青春の輝きが屈折しながらも画面いっぱいに広がっている。後々残る秀作。 [review] (セント) | [投票(3)] |
★4 | 高校生卒業後の5人の、リアルな何気ない日常が、ドラマティックに盛り上げるでなく、淡々と描かれる。きれいで華やかだけじゃない泥臭い一面もありのまま見つめる視線が、等身大で、好感が持てる。中心的存在のペ・ドゥナが、5人の輪を緩やかに繋いで、時に途切れそうになりながらも、軸となって、物語を結末へと導いていく。彼女たちのこれからのまだ長い人生に幸多きように、と心から思った。
(ことは) | [投票(3)] |
★3 | どこにでもいそうな少女たちの揺れ動く友情を描いた映画。起承転結も曖昧だし、それほど面白いエピソードがあるわけでもなく、ラストも物足りない。
(TOMIMORI) | [投票] |
★5 | 傑作。「こう思ったからこう行動する」の「こう思った」の部分が完全に省かれているから編集に軽やかな驚きが漲る。また、どのショットにもシナリオの単なる再現に留まらない魅力的な細部が宿っていて眼を楽しませてくれる。さりげなく散りばめられた赤や青の色彩感覚、字幕の出し方や突然の画面4分割など「遊び」も鮮やか、この監督は恐らくヌーヴェルヴァーグも相当に好きな筈だ。4.5 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★4 | 何かを得るためには何かを捨てなければならない。20歳では若すぎて言葉にならない感情を子猫に託して語った秀作。 [review] (MM) | [投票(2)] |