徳川夢声の映画ファンのコメント
ゑぎのコメント |
春の戯れ(1949/日) | 横浜までの陸(おか)蒸気が最近開通した、という時期の品川が舞台。鉄道や汽車は一度も画面に映らないが、その存在は上手く見せる。開巻は徳川夢声のやっている飲み屋の場面だが、汽車が通過する際の振動で店の中の物が揺れる、という演出から始まる。 [review] | [投票] | |
手をつなぐ子等(1947/日) | 冒頭、体育の授業で号令をかける先生は伊達三郎じゃないか。これは嬉しい驚きだ。主人公の寛太は、すぐ転校するので、伊達の出番が冒頭だけなのは寂しいが。寛太は学校の廊下で勉強している、という噂を聞いた父親の香川良介が、確かめに行く場面。 [review] | [投票] | |
音楽喜劇 ほろよひ人生(1933/日) | 東宝の前身、PCLの三角の社旗がはためく画面がロゴのように使われている。クレジットバックは撮影所の外観など、会社紹介のような雰囲気だが、これが、後の東宝砧撮影所だということだ。 [review] | [投票] | |
雪之丞変化(1963/日) | この映画はとても面白い。市川崑独特の技巧センスが良いかたちで存分に発揮された傑作だ。美術の西岡善信、撮影の小林節雄含めてとても良い仕事。シネスコの画面いっぱいに完璧に設計された構図が現出する。そして音楽もまたとても面白い! [review] | [投票(8)] | |
はたらく一家(1939/日) | 早朝。働く4人(父と長男、次男、三男)の食事。ご飯をいっぱいに盛る。四男は、中学に行かずに、小僧になるように言われている。五男は「将来、大将になる」と言う。妹には「女のルンペン!」。お祖父さん、お祖母さん、赤ちゃんもいる。 [review] | [投票] | |
彦六大いに笑ふ(1936/日) | 殆ど一つのビル内部−2階のビリヤード場(というかダンスの練習場というか主人公・彦六−徳川夢声の家族の居所というか)と1階のカフェだけでプロットが進行する展開だが、この映画、下のフロア、上のフロアを随所で意識させる演出がいい。 [review] | [投票] | |
幽霊暁に死す(1948/日) | 教会の尖塔、十字架のカットから始まる。司式者と新郎新婦だけの結婚式。長谷川一夫と轟夕起子。二人の仰角カットが決まる。すると、窓(扉?)が開き、いきなり風が入る。揺れるカーテン。 [review] | [投票(1)] | |
昨日消えた男(1941/日) | マキノらしい何ともコギミ良いスピード感のある演出だ。それは長谷川一夫と山田五十鈴のやりとりで顕著だが、主要登場人物全員についてプロットへの出し入れは間然するところのない効率性ではないか。それにこの頃のベルさんのこういう役柄は絶品だ。 [review] | [投票] | |
綴方教室(1938/日) | 画面いっぱいのタイトル文字が左へ流れる、『風と共に去りぬ』のようなタイトルイン。続いて原作者と主な演者は写真付きのアルバムっぽいクレジット。次に東京の地図が出る。右から左への横書きで「区飾葛」「木つ四」。 [review] | [投票] |