アブラール・アルヴィーの映画ファンのコメント
紙の花(1959/インド) 55年夫妻(1955/インド) 渇き(1957/インド)が好きな人 | ファンを表示する |
ジェリーのコメント |
紙の花(1959/インド) | 驚異的な光線処理を含む照明と撮影の共鳴関係は今なお教本レベル。クレーン昇降のタイミングや、ドリーバックの速度など長所はいくらでも挙げられるが、とりわけヒロインへのエキストリーム・ズームアップには陶然とさせられる。テーマの苦さとユーモアの混交が優れた作品。 | [投票] | |
55年夫妻(1955/インド) | 俳優達の顔を覆う翳りの濃さの魅力。潤みを帯びた温度感の高い照明の美しさは『渇き』と同様。ダンスホールの視線の交錯を絢爛と描いたシーンは見ごたえがあった。しかしこのコメディがインドの法制変化に対する本質的風刺になっていたとは感じられない。 | [投票] | |
渇き(1957/インド) | 熱を帯びた潤んだ光の魅力。陰影の豊かさや髪の輪郭を際立たせる光線処理など心憎いばかり。登場人物の対面する場面での大胆な切り返しや緩やかなズーミングの確信に満ちた使い方に瑞々しさと老獪さが同居する。黒澤明張りの人間主義的主題は世界市民的巨匠の域。 | [投票] |