[コメント] 渇き(1957/インド)
熱を帯びた潤んだ光の魅力。陰影の豊かさや髪の輪郭を際立たせる光線処理など心憎いばかり。登場人物の対面する場面での大胆な切り返しや緩やかなズーミングの確信に満ちた使い方に瑞々しさと老獪さが同居する。黒澤明張りの人間主義的主題は世界市民的巨匠の域。
(ジェリー)
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