[コメント] 夜と霧(1955/仏)
この無数の人柱によって、我々はどれほど先に進めるのだろうか?
「いっぱい罪のない人を殺して、ひどい」という境位に留まらないこと。
この作品のナレーションに共感するだけで終わらないこと。
この作品を足場として、自らの理性で前に進むこと。
道徳や倫理といった視点に縛られたままでいないこと。
(アウシュビッツやヒロシマで起こったことは我々の知りうる死ではない。そこには、ある跳躍があった。人類がそれまで決して為し得なかった、禁断の領域への跳躍。そこでは「殺人」というコトバはなく。)
世界の革変に目を向けること。
あらゆるものに目を向けること。
自らにおいて《思考》すること。
思考し続けること。
暗闇と戦い続けるしかないという現実。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。