[コメント] レインメーカー(1997/米)
裁判物の中でも指折りでしょう。デイモン君、偉い。
人によっては「単調」とか「暗い」とかあるみたいだけど、 割かし好きな作品。いや、かなりw
まず、嫌味なく頭良さそうな(実際、頭いいけど)マット・デイモンが苦学した新米弁護士、DVに悩む若妻に、守ってあげたくなる可愛らしいクレア・デーンズ、コミカルな相棒にダニー・デヴィート、ムカつく敵役の大物弁護士にジョン・ヴォイト、そして何より怪し気な(実際、怪しい)ボスにミッキー・ロークという、「これしかない!」というくらいにマッチしたキャスティング。そして名匠コッポラの湿った映像。これだけの面子が揃ってグリシャムの作品を映画化するわけだから、普通に考えて失敗するわけがない!
そして実際、佳作だった。決して大作ではないし、観終わった一週間後にはもう忘れているかも知れない。でも、ふと思い出してたまに観返したくなるような名作。テーマも日常的かつ深刻で、『ザ・ファーム/法律事務所』とはまた違った意味で最高の法廷物と言えるかも知れない。法曹の絶対数が少な過ぎ、法的なサービスをなかなか享受できない我が国と対照的に、過剰な訴訟社会の行き着いたアメリカの現実を、この作品から垣間見ることができるのもまた一興。
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