[コメント] ワールド・トレード・センター(2006/米)
たった二人の生還者のドラマを丹念に描くことで、(逆説的に)命の重み、かけがえのなさを十分伝えていたのは良かった。この映画が伝えたいことはよく分かるし、実際に涙ぐむほどの感動を受けたことは確かだったけど…。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画の最後の字幕で、二人の救出に深く関わったカーンズ元(?)海兵隊員がその後、イラクで戦ったと書かれてあった。「隊員の仕事は、人の命を助けることだ」と言っていた彼が…。戦争、従軍、国民感情といったことを考え始めると、最初に受けた感動が遠のいていく。
誰もがアメリカの中東政策、対テロ戦争泥沼化の事実を知ってしまっている今、そのすべてを「ちょっと脇に置いといて」と言ってもいいものか、複雑な思いに囚われる。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。