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[コメント] 死刑執行人もまた死す(1943/米)

反ナチ亡命者ユダヤ系フリッツ・ラング有終の美
ペペロンチーノ

渡米してから駄作ばかりと言われるフリッツ・ラングの数少ない秀作の一つ。この後は低予算のプログラムピクチャーばかり。ドイツ時代の栄光は見る影もないと言われている。

だが、この作品には、彼のやりたい事と言いたい事がいっぱいいっぱい詰まってると思う。

お得意のサスペンス演出の見事さはもちろん、彼自身ナチスからの亡命者だから。熱狂的ナチ党の奥さんに一言も告げずに亡命したそうだ。

戦時中にこれを撮ったのは凄い。まあ、反ナチプロパガンダと言われればそれまでだけど。ただ、時代と彼のやりたいことがマッチしたと好意的に解釈したい。

(評価:★4)

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