[コメント] シンドラーのリスト(1993/米)
スティーヴン・スピルバーグのアクション演出を堪能する一本。ここでいうアクションとは銃撃シーンのような非日常的なものだけではなく、工場での労働やタバコを吸うなどの日常的な動作を含める。ひたすらアクションを描き人物の心理面はほとんど描かれないためあまり泣けない映画に仕上がっているのもこの監督らしい。
モノクロ撮影はあまりうまくいってないと思う。比べるのは酷かもしれないが1960年代以前のモノクロ映画が照明や美術のバランスにどれだけ苦心していたのかを痛感させられる。そもそもこの監督は構図にこだわったり審美的な画を撮ろうとする人でもないのだが。とはいえ終盤の雪の場面などはかなりいい具合に仕上がっている。
パートカラーもいいアイデアとは思えない。同年公開のブライアン・デ・パルマ『カリートの道』のパートカラーの方がよほど素晴らしい。
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