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[コメント] サンドラの週末(2014/ベルギー=仏=伊)

サンドラの苦境というより、同僚を取り上げることで、それぞれの状況があらわになる過程が面白い。
jollyjoker

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







サンドラが同僚を説得して回ると、各家庭の状況が露呈し、苦しいのはサンドラだけじゃないとわかってくる。

移民やモグリでの仕事、どこも楽な暮らしはしていない。だからこそ最後にサンドラがとるすがすがしい決断が救いになる。

ある側面からみると、サンドラがずうずうしとも見える。別の面からみるとサンドラは被害者に見える。悪者は主任?社長?圧力と金に屈した同僚?

「自分なら?」という視点で見ることができる、身近で小さいようで大きな問いかけが隠された脚本。

ぶっきらぼうな登場人物はBGMも同様だが、だからこそサンドラの後ろ姿に、強さ、弱さ、決意、挑戦、あきらめなどが込められる。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)緑雨[*]

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