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[コメント] 博奕打ち 総長賭博(1968/日)

これが現代の会社の話なら、誰も見向きもしないだろう。
寒山拾得

人事に我儘云う若山富三郎がとても見苦しいし、云っていることに説得力が感じられない。渡世人の筋道ぐらい判っているはずで、憤懣は居酒屋での愚痴ぐらいに留めて我慢するのが大人の節操というものだ。金子信雄の悪だくみはまた別の話であるし、やくざならそのくらいするだろう。名和宏が気の毒。 本作を絶賛したのは三島由紀夫だが、彼の晩年の屁理屈も似たような見苦しさがあったものだ。

(評価:★2)

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