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[コメント] 太平洋作戦(1951/米)

日帝特攻隊のカラー実写があり、目を覆いたくなる。この「肉弾体当たり」の現場の後始末をさせられたのは常に米軍なのだから、一言云いたくもなるだろう。部下を気遣い続けるロバート・ライアンらの対比でもって、映画が何を云いたいのかよおく伝わってくる。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あとはありがちな軍隊感動物語。ガ島、ソロモン海戦は激戦だったらしく、まだゼロ戦が優位を示していた時期で、日本が局地戦と勘違いして手抜きしたのがその後の戦局に響いたとのこと(水木しげる「昭和史」参照)。そういう視点からは、一時間少々で終わってしまう本作は淡泊過ぎるという気もする。もちろん、死んだ子の年を数えるような戦中派の感慨に付き合う必要もなかろう。

米軍が日本軍からガソリンとか酒とか略奪している描写があるのが印象深い。日本軍も略奪しているからアイコである。アメリカ兵がケーキ喰らっている件は、日本兵が見たら眩暈を起こすだろう。

本作のDVDパッケージには「日本は単なる悪者として描かれており、人間ドラマとしては、鑑賞するのに抵抗がある人もいるだろう」と下らないことが書き連ねてあるが、何を観て書いているのか意味不明。映画で日本兵は敵として描かれており、悪者としては描かれていない。

フィルムは不鮮明だが、。カラー実写の不鮮明に合わせたのか、DVDが安物なのか判らない。米軍海兵隊VMF247、ワイルドキャッツの活躍に捧げられている。

(評価:★3)

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