コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] サヨンの鐘(1943/日)

李香蘭が豚や家鴨や子供たちを引き連れ歩む山道の躍動感に心が踊る。彼女の天真爛漫は罪であろうか。高砂族がこれほど日本語が上手い訳がない。方言への感性の欠落は清水の欠点のひとつだと思うが、本作ではこれが国際的に拡大されてある。虚しい国策映画。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







召集の選に漏れたサブロが村の灌漑作業に赴くとき、サヨンが「海行かば」を歌うのは興味深い。戦没者への鎮魂の歌だとばかり思っていたが、実際はそうではなかったのかろうか。それとも、村の作業も戦いだ、という穿った解釈で歌われているのだろうか。いずれにせよ、グロテスクな歌である。

(評価:★1)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。