[コメント] クィーン(2006/英＝仏＝伊)
批判でもなく、擁護でもなく、ドキュメンタリーチックにダイアナ妃死後のイギリス王室とイギリス国内の混乱を描く。国民の意識が分からなくなったら退位すべきなのだという意識をエリザベス女王（ヘレン・ミレン）が語るシーンが、僕には新鮮だった。
なぜか、ソクーロフ監督の『太陽』と比較しながら観ていたのだが、日本の皇室とイギリスの王室はやはり似て非なるものだなと感じた次第。
存続すらも議論の対象となるイギリス王室にあっては、国民の意識というのもある程度は考えざるを得ないのかなと思った。
ヘレン・ミレンの演技は素晴らしいの一言。一人の女性として、しかし女王という立場の者として気品ある姿を演じきっている。
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