[コメント] 華氏451(1966/英=仏)
子供の頃わたしは、大好きな本を暗唱しては人をもてなしていた(らしい)。
私が幼稚園のころ、家にやってくる獣医さんがいて(何の関係もないですが外見が死神博士そっくりの獣医さんでした)、その死神博士を私は随一のインテリとして尊敬していたらしいんですね。一人でお茶を飲んでいたその死神博士の前で、私はひとり「アンデルセン童話集」を暗唱した。
なぜだかそのとき他に家族はだれもいなかった。死神博士はおこたに入りながら静かに聞いてくれていたことだけを覚えている。
「アンデルセン」を選んだのは、たぶんその当時いちばんお気に入りの本だったから。何の物語を暗唱したかまでは覚えてないけど。
死神博士としてはいい迷惑だったような気もするけど、私は、尊敬する人をおもてなししているつもりで結構得意だった。
今だったら何を暗唱するかなあ。
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