[コメント] アメリカン・ヒストリーX(1998/米)
この映画を撮りきった全ての人に敬意を表して。ただし正直言ってこの映画の評価をする資格が自分にあるかどうかははなはだ疑問。以下私見。
以下私見です。
まず、この映画は本当にアメリカという国に住んだことのない自分としては「骨身にしみる」というところまで感じ取れたかどうかはなはだ疑問です。
どこに生まれたって肌の色が何色だって何を信じていたって生きていかなきゃならないのはみんな同じなのだ。それを否定するところから憎しみが生まれる。
そこまでは、大丈夫。
でも、この映画が描くアメリカという国の抱える人種という問題は、頭ではなんとか受け止められたとしても、体感としてわからないから想像するしかない。日本という国に住む自分にはきっと想像の及ばないことのような気がする。このことを考えることを放棄するわけでは決してないけれど。問題を大きくするつもりはないけれど、日本に生まれ、生まれてからアメリカへ行ったことのない日本人はこの映画を本当に理解できるのかなとちょっと心配になる。もちろん取り越し苦労だといいのだが。
それでもエドワード・ノートンは演ってくれた。冒頭では彼がデレクであるということがしばらくわからないほど(これは俳優に対する私なりの最大級の賛辞なのです)。理解することは出来ないにしても、彼の目を通して両方の側から人種の問題を垣間見ることが出来たような気がする。エドワード・ファーロングも素晴らしかった。
余談ですが、最後のシーンで出てくる、デレクとダニーを思わせるオチビさん、片方はどう見てもジョン・ボイトの子供時代に見えるんですが。そう思いませんか?
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