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[コメント] ストーリー・オブ・ラブ(1999/米)

よそンちの倦怠期夫婦の喧嘩を延々1時間半。押し付けがましい説教臭さがたまらなくイヤ。
ダリア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







つまり、この映画のメッセージは

「どこの夫婦も問題を抱えてるけど、長年連れ添った夫婦が一番ですよ」

という事なのだろうが、その為によそンちの夫婦喧嘩を延々見せられてもねえ・・・。

このメッセージがひたすら重い。だからどうしろというんだ、放っといてくれ!というのが率直な感想。

我が家にも思い当たる節があるからオーバーラップして余計に腹が立つんだろうけどねえ・・・。「どうだ!真の夫婦とはこうあるべきなんだ!アンタのところの夫婦仲はどうなんだ、エッ!?この作品を夫婦で鑑賞して修復せい!」という説教臭さがたまらない。

ただこの作品、誰の為に離婚を思いとどまったのかという点、何でもかんでも「子供達の為に我慢しましょう」の一点張りではないところは共感できた。

かなり乱暴な意見だと思うけれど、離婚したくても離婚しない夫婦が「子供の為に我慢している」という話を聞くと、「本当にそれで子供は幸せなのか?」と思ってしまう。

毎日怒鳴り合いしている、時には暴力を振るい合う両親の姿を、子供は必ず見て、悲しんでいる。それで母親から「本当はあんなお父さんとは別れたいけれど、あなたのためだから仕方ない、別れられないのよ」なんて言われた日には子供なりに「私のせいにしないで!」と反発するか、もしくは「私がいるせいでお父さんとお母さんは不幸なんだ」と自分を責めているだろう。そんな夫婦の責任を子供に転嫁させているような夫婦は、子供の為を思うならば離婚した方がいいのではないだろうか。

劇中「ケイティは気付いているわ」という台詞が出てくるが、ケイティもエディも一体どんな思いで両親の喧嘩声を耳にしていただろうか。幼いながらも両手いっぱいに手を広げ、「お願い、喧嘩しないで」と止めに入りたい気持ちだっただろう。

この作品は二人の子供はまだ幼さが残る年頃だが、もしも思春期の子供の設定だったらどういう話になっていたか、少々興味があるところではある。

・・・例えそんな映画があっても観ないけどね・・・。

・・・もう、勘弁して下さい・・・。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)らーふる当番[*]

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