[コメント] ナイト ミュージアム2(2009/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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とかく続編映画とはこういうものだ。前作以上に規模を大きくし、より派手に、もっともっと事件を盛り込もうとする。
その結果、単なる「やり過ぎ」となってしまうんだな。この作品の場合も、前作のアイデアが素晴らしかっただけに「それ以上」を求めようとしたのだろうが、とても成功したとは思えない。よりスケールの大きい博物館に舞台を移し、もっと面白い見せ場を作っていても、真新しさが無い分、しつこさしか感じない。絵の中の世界が生きていたりアル・カポネがモノクロなまでは面白い設定だなと思ったが、チョロチョロと飛び回る天使はいい加減鬱陶しいし、ダースベイダーとセサミストリートの登場に至っては「そういう路線じゃないだろう」と呆れてしまった。
そしてそれ以上に、今作の設定が気になる。
それは、「甦った歴史上の人物(エジプト王を筆頭に数名)が悪役」という点。甦った偉人に対して畏敬の念が無いところが、博物館を舞台にしたこの夢のある作品として何だか引っかかる。エジプト王が悪役になる必要性が感じられない上、ナポレオン他数名が敵側に回る基準がわからない強引な設定だったから余計にそう思うのだろう。
更に、映画を観ていて感情移入出来るキャストが、旧作から引き続きのキャストのみだった。新キャストには魅力を感じず。これは思い入れの違いのためかもしれないが。
もしもこの先3作目が出来るとしたら、きっと「ラリーの息子がさらわれて、今度は展示品たちが力を合わせてラリー親子を助けるお話」という設定になりそうな予感。続編にありがちなパターン。あんまり観たくないな。
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