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[コメント] 裁かるるジャンヌ(1928/仏)

サイレント映画の黎明期に役者の顔の表情でストーリーを構成する手法はたいしたものだと思うが、それはやはり今となっては「古典」というより「原始的な」手法に過ぎず、ややうっとうしい感じがする。
シーチキン

やたら俳優の顔のアップがあって、顔の表情で演技し、伝える、この点でおそらく製作当時は画期的な映画だったのだろう。

ストーリーの方は、裁判記録をもとにしているだけあって、確かに一人の人間としてジャンヌ・ダルクをとらえていると思うが、その分、一人の殉教者としてのみの扱いで、ドラマ性に欠けるような気がする。

この意味で一種のドキュメンタリーのようでもあり、その内容においては十分現代にも通用するが、それも好き嫌いの分かれるところではないか。少なくとも自分にとってはこの映画は、魅力的なものではなかった。

(評価:★3)

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