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[コメント] 独立愚連隊(1959/日)

西部劇風味やらミステリー仕立てやら取り入れて、まるでハリウッド戦争映画のような内容なんだか、そう単純にはいかないのが喜八流か。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ハチャメチャぶりというか、お気に入りのパターンは繰り返しとことん、突き詰めるまで使う、というような岡本喜八らしさが良い意味でも悪い意味でも目立った。悪くはないが、それほど面白いというほどでもない。

それでもラストの中国側大軍との派手な戦闘シーンでは、流れるように押し寄せる八路軍のダイナミックな動きで魅せてくれる。そしてそこに大量のエキストラを利用しているからこそ、一斉射撃などでバタバタと死んでいく、まさに死屍累々たる有様はちょっと衝撃的であった。

その辺は、ハリウッドなんかの戦争映画とはまったく趣が異なるし、この大量の死体があるからこそ、独立愚連隊の面々の「戦争で死ぬのは馬鹿らしい」というふてくされたような意地が引き立つ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] けにろん[*]

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