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[コメント] 金融腐蝕列島 呪縛(1999/日)

がんばっているがリアリティがない。なぜなら「腐蝕」した銀行を救ったのは、「ミドル」たちではなく、巨額の税金を放り込んだ政府なのだから。結果的には、「ビジネスマン」たちのただの自己満足を描いただけ。
シーチキン

現実の「腐蝕」の凄まじさに完全に遅れをとっている。大蔵省も今はない。

公開当時は、なかなかタイムリーな題材をテーマにした、骨太な感じを受けた。冒頭の銀行本店への強制捜査のシーンなんかはけっこう迫力もあった。仲代と役所の対決シーンも見応えあったが、全体としては、ちょっとかっこうつけすぎて、薄っぺらいものになっているとも感じた。

当時はその違和感の源は、何の前提もなく、ただ「ミドル」世代だからということだけで肯定された主役たちのせいかと思ったが、どうもそうではなかったようだ。

公開から5年たち、あれから大銀行が実際にどうなっているかを見て、なんとなくこの違和感の原因がわかったように思う。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] けにろん[*]

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