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[コメント] エリザベス(1998/英=インド)

重厚にして、いかにもという雰囲気を醸し出し、丁寧なつくりで飽きさせずみせたが、どうもはしょりすぎで、国教会への統合と法王との決定的な断絶という歴史的な事件もあっさりしており、単なる「宮廷ドラマ」の域を出ていないように思える。
シーチキン

16世紀にイギリスが「最強の帝国」にまでのし上がった時の、エリザベス女王を題材にしている。この時代、「スペイン」という圧倒的な「外患」と、深刻な宗教対立という「内憂」、さらに疲弊した国力という状況まである中、いかにしてイギリス帝国を築き上げ、代表的な絶対君主の一人にまでなったのか、なかなか魅惑的なテーマと興味をそそる時代である。

そこを骨太に描いて欲しかったところだが、まあそれでも、かつての「大英帝国」の気分だけは味わえたのではないだろうか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)TOBBY[*]

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