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[コメント] グッバイ・クルエル・ワールド(2022/日)

どん詰まりの底辺で、諦観と絶望と欲望と自暴自棄とが混ざり合った中で、死屍累々となっていく映画。すっきりする映画ではなく、それなりに世相を反映させている分、いくばくか重い気持ちにもなるし、『俺たちに明日はない』を思い出させるものもあった。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だが何より特筆すべきは、前半と後半とで大きく姿を変えた玉城ティナだろうなあ。喫茶店での殺戮とGSでの殺戮のシーンは、まさに死神降臨と言った様で、ある種の神々しささえ感じられた。あのシーンだけでも観た甲斐はあったと言える。

またラストシーン、2人の重傷の男に向かっていくチンピラの集団、そして大空に響く銃声は一発のみ。誰が誰を撃ったのか、なかなか印象深いラストで良かった。

(評価:★4)

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