[コメント] イノセント・ボイス 12歳の戦場(2004/メキシコ)
まさにこの世の地獄としか言いようがない過酷な生活風景は衝撃的であった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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夜中に突如として小銃の乱射と家に飛び込む流れ弾、学校までが徴兵の場となり戦闘の場になり、死と隣り合わせという言葉がこれほど切実に見える映画はなかった。
思うに12歳の少年のいる、ごくありふれた家族の光景を丹念に描いているからこそ、戦場で暮らさざるをえない悲劇が迫真のものに思えるのだろう。そして、そうだからこそ、いっさいの飾り気もなく本能的と思えるほどに子どもを思う母親レオノア・ヴァレラの姿が胸を打つ。その母親とさえ別れなくては生きてはいけない、そんなことがあってよいのだろうかと思わずにはいられない迫力を持った映画。
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