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[コメント] シュレック2(2004/米)

「おっ」と思わせてからオチをつける、この基本テクニックにたちかえったオーソドックスなスタイルは、見ていてほっとさせる。いくつかの映画のパロディもよかったが、それをサントラでも上手にまとめていて、ミュージカルめいた演出も楽しめた。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画館では、シュレックとフィオナのハッピーエンドから、エンディングテーマが始まるや、直に席を立って帰っていく人が何人かいた。

この人たちは、もう一つのハッピーエンド、ドンキーとドラゴンの愛の結晶・ロバゴンを目にすることがなかったわけだ。

エンドロールが完全に終わり、場内の照明が点くまで席に座っているのは、熱心な映画ファンの一つの行動特性だが(時にはそこからさらに延々と座り続ける人もいるが)、観客全体ではそこまでいる人は少ない。最近はエンディングに工夫したり、最後の最後にオマケ映像を見せたりする映画も増えているが、それってどうなんだろうかと、ふと考えてしまった。

仮に「シュレック3」がつくられて、それにいきなり数匹(頭か?)のロバゴンが出てきたりしたら、「2」は見たが最後のシーンを見逃した人には、ちょっと唐突な気がするだろう。そのことを思うと、実際に多数の観客の行動特性、エンディングが始まると席を立つ、ということを踏まえれば、こういうシーンを隠すようにするやり方は、どうなのかなあ、とかね。

あるいは、ちょっとひねくれたこの映画の性格からすると、そういう観客の行動に、映画界から一石を投じたものかもしれないなあ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)リア プロキオン14

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